
この話は前章にリンクしている話である。
それはある日の夕方の散歩のことであった。
その日は雨だったと記憶している。
何も知らない私は
いつものように無口同士で散歩に出かけ
いつものように帰宅
いつものように風呂場に行き、タオルでアトムの体と足を拭き
そしていつものようにリビングでちょっとだけひと息
しかしその平和な安らぎの時間を息子のひと言がぶち壊したのだ。
「ボクね、パパの散歩を隠れて尾行していたんだぁ〜。」
一発撃沈、心拍停止であった。
これがドラマの1シーンであったなら
映像は静止画となり、色は闇夜。
そして私の顔の脇には「ガァ〜〜〜ン!」と文字も入るのだろう。
当初の息子はアトムの後足が大丈夫なのか
リーダーに見てくるように言われたのだったが
それを確認して帰れば良かったものを
電信柱、自販機、車などに隠れながら、最後まで散歩の様子を見ていたのだ。
ま〜別にやましいことがなければ何も問題はなかったのだが・・・
なぜか風呂場でアトムを拭いていたら、息子がどこからか帰ってきたのだ。
息子は笑いながらリーダーとなにやらひそひそ話をしていたのだ。
それこそが報告であり、悪夢の始まりだった。
私はいつの間にか、あぐらが正座に変わり
意味不明な言い訳を発し、ろれつが回っていなかったのを覚えている。
さて報告を受けたリーダー
その顔色は突然変わり
「信じられない!」
「信じられない!」
それではその「信じられない!」を解説をしよう。
■信じられない・・・その1 「散歩をショートカット」
雨が降っていたので、とりあえずウンチとオシッコをさせればいいやと
いつもの3分の1ぐらいで帰宅。
そこにはオプションで少し「息を切す」を入れてしまった。
■信じられない・・・その2 「階段は絶対抱っこ」
前章にも書いたが日頃からアトムに階段を上らせると腰と足に負担がかかるから
どんな時でも絶対に3階まで抱くようにと言っていた。
それは雨が降っていてお腹がドロドロで洋服がどんなに汚れても同様であった。
しかし私は洋服が汚れるので、アトムを登らせてしまった。
とりあえず私は正座のまま深く頭を下げたのだった。
この日より私は散歩の途中で何度も後ろを振り返るのがクセになってしまい
路地を曲がったら、まず確認。
そして人の気配を感じたら突然ダッシュ。
電信柱に隠れては、誰かが付いてきていないか様子を伺ったり・・・と
私の散歩を見かけた人は、ちょっと危ない人?と思っているかもしれない。
今でもこんなように自らボケツをほっている私である。
私 「あれ?ここの家いつのまにか壊していただんだ?」
家族 「あれれれれ?散歩で通らないんだ?」
私 「・ ・ ・ ・ ・」
とりあえずあの日以来、さらに私は家族から信用が無くなったのは言うまでもない。
(2004年8月7日の日記をもとに)
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息子さん、やりますね〜
でも、ウチなんて、パパさんが散歩に行ってくれるだけで感謝感激なのですが。
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